ツタヤ図書館の批判と理由。官民一体化のメリットを考えてみた。

tsutaya library

 

ツタヤ図書館が話題になっております。2015年10月4日に愛知・小牧市で同図書館を新設するかどうかの住民投票が行われた結果、否決となりました。今回、この賛否両論のツタヤ図書館について書いてみようとおもいます。

 

ツタヤ図書館ですが、簡単に言ってしまえば、官民一体化された図書館です。

民営化された部分」と、

税金で賄われている部分」を

足し合わせたものですね。

既存の公立図書館がツタヤのカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に民間委託して運営していこうじゃないか、という話です。そのために、改装費や委託費の一部は税金が使われます。上述の判決は住民の「No」の声、つまり反対票が上回った形となりました。

 

 

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公立でも私立でもない。白黒はっきりしないグレーな官+民の図書館?

 

公立と私立の図書館を単純比較を以下でしてみました。

  • 【公立図書館】
    無料で施設利用可能。運営費は税金。民主主義国家として、国民に図書館サービスを提供し、国民は利用することで情報収集や知識獲得等、文化的な生活を営むことができる。
  • 【私立図書館】
    運営のためには利用者には施設使用料などを払ってもらう。お金を払ってもらえるだけの価値観を利用者に与えなくてはいけないため、貸し出す書籍のラインナップ選定などが重要。図書館側が利用者に価値を与え、利用者側はそれに納得してお金を支払うようなトレードが発生。

 

公立図書館はみなさんよくご存じの「みんなの図書館」です。今更説明は不要でしょう。

 

一方、私立、民営の図書館となると競争原理が働きます。運営側は「お金を稼がないといけない」わけです。100%民営ですので、図書館サイドも価値提供のために必死で書籍選定を行い、利用者のために公共の図書館にはない魅力あるラインナップやサービスを用意しなくてはいけません。価値のない雑誌や書籍を置いていては客離れを引き起こしますので、貸出本のセレクションはサービス提供側にとっては手の抜けないところであり且つ差別化できるポイントでもあります。

 

官民一体のツタヤ図書館の場合、「民間企業の費用負担」プラス「税金」が使われております。そうなると線引きが難しくなりますね。その線引きが曖昧なグレーであればあるほど、運用側も利用者側も混乱するでしょう。(また、官民一体運営のメリット・デメリットはいまいち利用者側に伝わっていない感があります。思ったほどメディアの露出も多くない気がしますね。)

またツタヤ図書館の現状の本のラインナップは、利用者の期待水準には達しておらず、一部批判が出ているようです。ここは、運営を任されている民間企業としての腕の見せ所だと思いますので、今後に期待したところです。(逆にここが疎かになれば、ツタヤ図書館の今後は厳しいかと。)

 

 

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官民一体のツタヤ図書館は独自の新しい価値観を提供できるか?

 

官と民間のハイブリッド運営の今後を注視していきたいですね。何しろ新しい試みは応援していきたい気持ちがあります。やはりグレーにはグレーなりのメリットがあり、そこをどう工夫していくのかが見ものです。
もともと公立図書館が民間企業に頼るのも、自分たちにはない集客ノウハウを期待している部分が大きいはずです。

そして図書館の利用時間を長くしたり飲食スペースを設けるなどのサービスを充実させて、もっと多くの方に図書館を利用してもらいたい、という切なる想いがあったはずです(と信じております。)

そこで優秀なプロ集団の民間企業(今回はCCC)が運営にかかわった結果、来館者が倍増すれば目的は達成したと言えるでしょう。後は、ユーザー側の声に耳を傾けつつ試行錯誤を繰り返し、より良いシステムを構築していき、新たな図書館像を作っていって欲しいと思っております。

要は、100%民営にも100%公営にもないメリットを出していく、というのが肝のような気がします。100%民営、100%公営どちらの良いところだけを同時に提供することは難しいですしね。結局、新しい価値観を利用者に提供するしかないかと。

 

例えば、併設された民営店舗で飲食しながら友達とワイワイガヤガヤしながら本を読むことが出来れば、より気軽に図書館を利用する人も増えてくるのかもしれません。

日中、主婦達が図書館に集まって趣味や育児本を読みながらママ友との親交を深めたり、学生が部活帰りスタバに寄る感覚で図書館で本を借りたりするなど、結果、本に触れる機会を利用者側に提供できれば、それはすごい大きな貢献でしょう。

(一方、静けさを求める利用者にとっては、居心地が悪くなるため、足が遠のくことになるでしょう。物事には良い面と悪い面があるのは致し方ない。)

 

新しい試みは批判に晒されるのが常ですが、皆さんは如何お考えでしょうか。

あと最後に、利用者だけでなく、そこで働く従業員の方々の仕事環境も、より良いサービスを継続的に提供していく上では重要な要素になってきますよね。

本当に、考えれば考えるほど、奥深い話題です。おなか一杯になりました ~☆

 

 

 

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