マイナンバー制度のデメリット。米国SSNの問題と管理対策の重要性

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国民総背番号制のマイナンバー制度がいよいよ日本でも導入されました。これに関しては個人的に思うことがあり、是非みなさまにもシェアしたいと思いますので個人体験を書きます。正直、あまり思い出したくない出来事ではありますが…。

 

 

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Identity Theftというアメリカの社会問題

 

僕はこのマイナンバー制度をすでに経験しております。とはいっても日本で、ではありません。

僕はアメリカで働くために労働ビザを取得して、そしてアメリカ現地でソーシャルセキュリティーナンバー(Social Security Number:SSNを取得しました。

して結論から言いますと、僕は自分のSSNを盗まれ誰かに悪用されました。そして、毎週のようにクレジットカードの新規申請の連絡がポストに届き、ちょっとしたパニック状態になってしまいました。(ポストに届くたびに、クレジット会社にこれは自分が申請したものではないことを英語で電話しなくてはいけませんでした。かなり気が滅入りました。)

 

このように自分のID(SSN)情報を盗まれ悪用されることをアメリカでは「Identity theft」と呼んでおり、いまや深刻な社会問題と化しております。(確かアメリカで「Identity theft」という題名の映画もあったと記憶しております。)

僕は当時のアメリカ人の上司に相談し、「LifeLock」という有料サービスを紹介してもらい、そのサービスを利用して自分のSSNの不正利用をモニターしたりしてましたが、事態は悪化する一方でした。従い、やむを得ず自分のSSNを完全ロックする申請を行うことで対処しました。(自分のSSN番号は簡単に変えることはできないのです。)

 

僕は結局、日本に帰る身分であったためその対処で良かったのですが、もしアメリカにずっと住み続ける場合、このIdentity Theftの問題に一生付き合い続けなければならない運命となっていたはずです。そして、Identity Theftで苦しみ悩んでいるアメリカ人は今現在もたくさんいるのです。

 

何をするにもSSNがないと始まらなかったアメリカ生活

 

渡米後、まず最初にやるべきことは兎にも角にもソーシャルセキュリティー・オフィスに行き、SSNを取得することでした。本当にアメリカではSSNがないと何も始められないのです。

例を挙げると以下ようなものでSSN情報が求められます。

  • 運転免許
  • 賃貸アパート契約
  • クレジットカード申請
  • 銀行口座開設
  • 携帯電話
  • 水道、電気、ガスなどの契約など

SSNがないと何も始められないということは、イコール、SSNさえあれば何でもできちゃうということです。

日本ではどのようなシチュエーションでマイナンバーが必要になるのでしょうか?僕の調べた限り、税や社会保障関連の手続きでマイナンバーが必要になる模様で、アメリカほどマイナンバーの利用範囲は現状は、幅広くないみたいです。

あくまで現状は、です。政府がマイナンバーは便利だとして、利用範囲を拡大する可能性もあるため、将来のことは分かりません。

 

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Identity Theft被害にあった僕が皆様へ伝えたいことは…

 

日本でこれから付与される番号は、アメリカのSSNに近いもの(ほぼ同等)であるな、という個人印象を持っております。

従い、僕の負の体験から、皆様にお伝えしたいことはただ一つ。

 

絶対に自分の番号を他人には知られないように!
あと、番号情報を財布などに入れて持ち歩かないように!

 

さもないと将来、悪用被害に合う可能性があります。

 

僕は痛い目にあった経験があるので、危機意識をMAXにしてマイナンバーの管理に取り組みますが、いくら自分自身で気をつけていても流出してしまうケースは十分考えられます。例えば公的機関や会社から番号情報が漏洩してしまい、誰かが謝罪会見をしている光景が頭に浮かぶのは、悲観的な考えでしょうか?

いずれにせよ人間が管理する以上、マイナンバー流出問題は起こる可能性が高いと見ております。メリットも色々あるでしょうけど、デメリットとしてのインパクトが大きくなる可能性があるため、管理サイドでの番号管理対策の徹底が最重要になるのではないでしょうか。

 

今も心に沈殿しているアメリカでの透明人間のエピソード

 

最後にエピソードを一つ。
アメリカで働いているとき、会社の同僚が車にひかれ大怪我を負ったのですが、加害者はSSNを持っておりませんでした。その後、加害者はどうなったのか分かりませんが、被害者の同僚は相手が何の保険も入っていなかったため、完全な「やられ損」でした。今は見事に職場復帰され活躍されておりますが、復帰に至るまでの道のりは長く険しいものでした。
印象的だったのが、加害者女性のことを同僚のみんなが「彼女は透明人間だ」と表現しておりました。SSNを持っていない人、日本で言えば戸籍を持っていないケースに近いでしょうか。
おそらくその加害者は何かしらの原因でSSNを取得することができなかったのでしょう。そして不法入国し、何とか働き口を見つけ透明人間として暮らしていたと。そして事故を起こした…。

 

今も心の底に沈殿している重いエピソードであり、根が深い社会問題でもあります。

 

 

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