耳をすませばの映画と原作の違いとその後は?猫の恩返しと千と千尋と繋がりも

 

ジブリ映画『耳をすませば』は甘酸っぱい青春を描いた名作中の名作で、柊あおいさんの原作少女マンガを元に、宮崎駿監督が脚本を手掛けた作品です。(監督は近藤喜文さん)

ただ、映画と原作ではかなり物語やキャラ設定が異なり、そのことはジブリファンの間ではかなり有名な話となっております。

 

今回、そんな名作『耳をすませば』の原作版と映画版の違いをまとめてみました。

そして気になるのは『耳すま』の「その後」のストーリー!

果たして原作では雫と聖司の夢と恋の行方は語られたのでしょうか?

 

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ジブリ映画『耳をすませば』と原作との違い

主人公・月島雫の「学年」が違う

  • 原作: 中学1年生
  • 映画: 中学3年生

月島家の次女であり主人公の雫の学年設定が異なります。

映画では、雫は高校受験を控えた中学3年生で、自分の進路に葛藤する様子がよく描かれております。(受験生にもかかわらず、好きな本に没頭する雫の”本の虫”っぷりが素敵☆)

ちなみに原作マンガでは『耳をすませば 』と『耳をすませば 幸せな時間』の2つのストーリーがあり、前者は雫が中1、後者が中3という設定でした。

どちらのお話も、文庫コミック版に同時収録されております。

 

「天沢聖司の夢」が違う

  • 原作: 画家
  • 映画: ヴァイオリン職人

聖司の夢が原作では「画家」であることに対し、映画ではバイオリン職人となっており、修行のためにヨーロッパ・イタリアへ行ってしまうという設定に。

映画の聖司は中学生ながらどこか達観しており、以下の雫との会話のように、中学卒業後に海外修行に出るという具体的な夢を雫に語ります。

雫「でも天沢君、バイオリン上手だね。そっちへ進むの?」
聖司「俺くらいの奴は、たくさんいるよ。」
聖司「それより、俺さ、バイオリン作りになりたいんだ。」
雫「そうかあ。もうあんなに上手だもんね。」
聖司「イタリアのクレモーナに、バイオリン製作学校があるんだよ。」
聖司「中学を出たら、そこへ行きたいんだ。」
・・・
聖司「行けたとしても、本当に才能があるかどうか、やってみないと分からないもんな。」

しかも映画の最後で雫にプロポーズまでしてしまう聖司くん、恐るべし・・・。

 

ちなみに映画の中で聖司が読んでいる『霧のむこうのふしぎな町』はあの千と千尋の神隠しの原案となった本です。

出典: Twitter

当時、宮崎監督がこれをもとにアニメ化しようと試みましたが実現せず、その後、映画『千と千尋の神隠し』という形で作品化されました。

天沢聖司の声優は高橋一生さん(当時14歳)

出典: Twitter

出典: Twitter

17年1月17日スタートのTBSドラマ『カルテット』で、俳優の高橋一生さん(36)がヴィオラを演奏している姿がリアル天沢聖司だと、ネット上で話題になりましたね!

出典: [新番組] 火曜ドラマ 『カルテット』【TBS】Web限定スペシャルバージョン

 

映画で優雅にバイオリンを弾く天沢聖司と高橋さんを重ね合わせた方も多かったのでは?

 

雫が住んでいる「家」が違う

  • 原作: 一軒家
  • 映画: 団地(聖蹟桜ケ丘の愛宕団地)

原作では父親の勤務している図書館が「県立」となっております。

尚、雫の父親・月島靖也(せいや)の職業は図書館司書だと思っておりましたが、本業は郷土史の研究家だそうです。

 

「カントリーロード」は映画版オリジナル

  • 原作: 「いまどき妖精でもないよな」
  • 映画: 「コンクリートロード~」

出会ったときはお互いいがみ合う、という恋愛ドラマの王道パターンですが、耳すまもご多分に漏れず。

映画では “おまえさあ、コンクリートロードはやめたほうがいいと思うぜ?” と雫に言い残し、「コンクリートロード~♪」と歌詞をおちょくり、その場を去ったイケメン聖司。

原作での聖司の台詞は妖精の本を読む雫に対し “いまどき妖精でもないよな” とのセリフ。

初対面シーンは異なるものの、雫をディスることで「嫌なヤツでも実は気になるやつ)」という強烈な印象を雫に植え付けた恋愛テクニシャンの聖司くんでした。

 

原作は聖司の兄が雫の姉と付き合っている!

映画版の月島雫の姉・汐(しほ)は、大学生で妹に口うるさいしっかりもの、という設定でした。

が、原作版は高校生という設定で、なんと中学の同級生である天沢聖司の兄・天沢航司(こうじ)と付き合っているという設定。

映画の序盤で汐が雫にポストカードを渡す場面で「かれしぃ?」と雫がからかうシーンがあります。

これ、原作では、聖司の兄からのポストカードを受け取り嬉しそうにする、といったシーンでした。

 

以上、「耳をすませば」の原作コミックが気になる人は、以下の日本最大級のマンガ(電子書籍)サイトで無料で立ち読み(試し読み)することができます。(トップページで、”耳をすませば” で検索すると出てきます。)


映画と原作の違いを楽しむのも面白いですよね。

「耳をすませば」の場合、人によって好き嫌いはあると思いますが、原作にも映画にもそれぞれの良さがあって本当に素晴らしい作品だと感じます。

個人的に映画版で特に素晴らしいと思うところは、雫が初めて小説を書く過程での「生みの苦しみ」がとても良く描かれている点。

そして西司朗の雫への以下のセリフは、将来クリエーターを目指す若い人にとっては珠玉の名言ではないでしょうか。

  • あわてることはない。時間をかけてしっかり(自分を)磨いてください
  • 初めから完璧なんか期待してはいけない
  • よくがんばりましたね、あなたは素敵です

 

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『耳をすませば』の気になる雫と聖司の「その後」は?

原作にも映画にも「その後」の物語は語られなかったが・・・

残念ながら、『耳をすませば』のその後の物語は、原作にも描かれておりません。

天沢聖司が無事、バイオリン職人(または画家)になれたのか?

これは結局、読者の想像に委ねられた形になりました。

 

まあ、天沢聖司くんの場合、あれだけの行動力と具体的な夢をお持ちですので、まず間違いなくイタリアの地で厳しい修行に耐え無事、夢を叶えることができたのではないでしょうか?

イタリアの石畳の美しい街並の一角で、バイオリン作りに静かに没頭する楽器職人・聖司の姿が思い浮かびます。

 

あとは、雫と聖司の恋の行方が気になるところですが・・・。

雫の性格を考えると、自分の夢を叶えない限りは、聖司の元へ会いに行くことはないでしょうね。

只、どうやら月島雫は見事、自分の夢を叶えることができたようです。

 

『猫の恩返し』は雫が書いた小説という設定

映画『猫の恩返し』は月島雫が執筆した作品、という設定です。

先ず、「耳をすませば」で西司朗がドイツからもらってきた猫の人形「フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵(通称・バロン)」は『猫の恩返し』に再登場しております。

バロンは女子高生の主人公・吉岡ハルの窮地を何度も救ってくれました。

出典: Twitter

あと『耳をすませば』で聖司が「ムーン」と呼んでいた満月みたいな猫がいましたが、同作中でこの猫のことを「ムタ」と呼ぶ女の子も登場しましたね。

様々な名を持つこの猫も『猫の恩返し』で再登場!(ちょっと見た目は変わったけど)

ルナルド・ムーン(ムタ)」という名で主人公の仲間として大活躍しました!

出典: Twitter

 

月島雫と天沢聖司は、おそらく、きっと、自分たちの夢を叶えることができた。

そして、

自分たちの夢を実現し、大人になった二人は運命に導かれるまま再会し、そして中学時代に交わしたあの約束を果たす。

 

という 妄想 を

 

 

是非、『冷静と情熱のあいだ』ばりのスケール感で、イタリアと日本を舞台にした壮大な恋愛映画を作って欲しいですねぇぇ・・・

(あ、主題歌はENYAでお願いします!)

 

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