ロングライフデザイン本来の意味は?リサイクルしてまで愛されるもの

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昨日の記事で、ロングライフデザインのコンセプトについて書きました。今回もう少し、この普遍的とされるロングライフデザインに関して深堀りしていこうと思います。

そもそもリサイクルしてまで使いたくなるデザインとはどんなものだろうか?

という観点で以下に挙げてみました。

 

時の洗礼を受け、人から人へ伝承されてきたデザインである

 

まずロングライフ(=長寿)デザインというからには、昔からあるレトロデザインで且つ、今現在でも生き残っているものである必要があるでしょう。
時の洗礼を受け、歴史のポイントポイントで人から人へ継承されていったものです。そしてそのようなデザインは、我々日本人のDNA、つまり遺伝子レベルのアイデンティティに根付くものでもあると言えます。

 

無意識に心地良さを感じるデザインは、人間個人の趣味趣向を超越して、我々のDNAと呼応しているのではないでしょうか。

 

 

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歴史がある=ストーリーを持っている

 

歴史あれば、そこに物語があります。
多少価格が高くても、そのデザインの持つストーリーに共感できた場合、それが購入者にとっての大きな購入動機となることは十分あり得ます。

 

従い、提供者側としては、ロングライフデザイン品の持つストーリーを如何にうまく受け手に伝え、そして共感してもらえるかがビジネス上、大切になってくるでしょう。

 

長く使うためには、リサイクルできるだけの品質なり設計が必要

 

時の洗礼を受けたということは、時のふるいにかけられたということであり、低品質のものはふるい落とされる運命にあります。よってロングライフデザイン品は高品質であることは大前提だと言えます。
またリサイクルして使い続けるためには、デザイン側で補修メンテナンスできる設計をもつことが必要になってきます。長く使ってもらえるだけの設計コンセプトがなければいけません。
ユーザーの長期使用できる機能がそもそもなければ、表面上レトロチックなデザインにして如何に「これはロングライフデザイン品です」と謳っていても、ただただ胡散臭さが残るだけです。

 

このように考えると、ロングライフデザインのコストは、量販店で販売されているモノに比べ、高くなってしまうのはしょうがないと言えますね。

 

 

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止まない物欲に歯止めをかけてくれるのはロングライフデザイン品かもしれない

経済活性化のためには、消費者の飽くなき物欲は不可欠なものです。
昨今、海外の魅力的なデザイン雑貨や家具もどんどん日本に入ってきて、そしてそれらが実に安価であるがために、必要性がないものまでも買ってしまいがちです。

 

ただ物理的に、人が所有できるモノのキャパシティには限りがあります。
安価なものは設計思想として長く使用するための機能を省かれているものが多いため、消費者は長くモノを使うことができず、遅かれ早かれまた消費行動を繰り返すハメになるでしょう。入れ代わり立ち代わりリリースされる目新しいアイテム達が、あなたの止めどない物欲をまた掻き立てます。
その繰り返しが良いか悪いかは分かりませんが、シンプルな生き方や断捨離のコンセプトに多くの人が共感している時流というのも無視できません。

 

そこで、物欲を制止する一つのソリューションとなり得るものが、ロングライフデザイン品であると思っております。

 

ロングライフデザインのコンセプトは単なる懐古主義とは違います。

以下は、村上春樹氏の「ノルウェイの森」の登場人物である永沢さんの描写とセリフです。

彼は僕なんかはるかに及ばないくらいの読書家だったが、死後三十年を経ていない作家の本は原則として手に取ろうとしなかった。そういう本しか俺は信用しない、と彼は言った。
「現代文学を信用しないというわけじゃない。ただ俺は時の洗礼を受けていないものを読んで貴重な時間を無駄にしたくないんだ。人生は短い」

引用元 - 『ノルウェーの森』(村上春樹 講談社)より

 

僕も言ってみたいですね。

「現代デザインを信用しないというわけじゃない。ただ俺は時の洗礼を受けていないデザイン品を購入してまで貴重な時間とコストを無駄にはしたくないんだ、きらーん☆」

 

 

尚、本日10月1日放送のテレビ東京「カンブリア宮殿」にて、D&DEPARTMENTが紹介されます!

同社の会長のナガオカケンメイさんはロングライフデザインを提唱されている方ですので、ぜひぜひ興味のある方はご視聴してみては ~☆

 

 

 

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