ドラマ「偽装の夫婦」第7話の感想。人間っていいものか?狐は問う

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ドラマ「偽装の夫婦」第7話です。過去の放送の視聴率は以下のようになっております。

第1話  (内容と感想はこちら)14.7%
第2話  (内容と感想はこちら)10.3% (-4.3%↓)
第3話  (内容と感想はこちら)11.3% (+1.0%↑)
第4話  (内容と感想はこちら)12.3% (+1.0%↑)
第5話  (内容と感想はこちら)11.4% (-0.9%↓)
第6話  (内容と感想はこちら)12.3% (+0.9%↑)
第7話

ここまで平均視聴率が12.1%となかなか好調です。

このドラマの魅力を挙げるのならば、今までのドラマにはない斬新なキャラ設定と先が読めそうで読めない展開でしょう。

では第7話を観ていきましょう!(自分の感想やコメントは青字で区別していきます。)

gisou

出典:http://www.ntv.co.jp/fake/index.html

 

第7話の内容(ネタバレ注意!

前半シーン

何者かによって、園長代理の超治(沢村一樹)が男性しか愛せない人間であることが幼稚園のホームページに書き込まれた。また超治と保(工藤阿須加)の2ショット写真を幼稚園に送りつけ、超治が保と付き合っているという怪文書が届く。(実はこの犯行、元々超治に好意を抱いていた原先生(柴本幸)の仕業であった。内部犯行でした)

超治は「本当のことを話すしかない」と言い、幼稚園の保護者会で全てを包み隠さず説明することをヒロに伝える。

しっかり説明すれば分かってくれるはず、と楽観的な超治に対しヒロは、以下の児童文学に出てくる母狐の人間に対しての懐疑的なコメントを引用する。

本当に人間はいいものなのかしら?

引用元: 新美南吉「手袋を買ひに」

⇒ 小学校の頃、この「手袋を買いに」の物語を教科書で読んだ記憶があります。母キツネは、子キツネに白銅貨を握らせ(そして片手だけを人間の腕に変え)人間の町まで一人、手袋を買いに行かせるのです。

帽子屋で手袋を買おうとするのですが、子キツネは誤ってキツネの方の手を出してしまうのです。しかし帽子屋は、白銅貨をカチカチと合わせ木の葉でないことを確認し、手袋を子キツネに売ってやるわけです。

子キツネが母キツネに間違った差し出してしまったけど手袋を売ってくれたことを話した後、「本当に人間はいいものなのかしら」とつぶやくストーリーです。

実はこの話、色んな解釈ができます。

子ギツネだと知っても手袋を売ってくれた帽子屋さんのハートウォーミングな解釈。

お金が本物だったから手袋を売ったのだという、商売重視のイヤラシイ解釈。

個人的には、店に来た客が人間だろうがキツネだろうが(本物の)お金を払う限りは帽子屋さんは偏見なく客として対応した、という解釈をしたいですね。いずれにせよ、キツネは人間にとって異質な存在であり、このキツネと超治を重ね合わせて、異質なものに対する人間の残酷な反応を描こうとしたように思えます。

 

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保護者会

予定通り、超治はホームページで書き込まれたことは紛れもない事実、と本当のことを話し、保護者の理解を求める。

が、保護者たちの反応は厳しいものだった。

なぜ隠していたのか?そのような人間に自分の子供を預けておくことは不安だ。幼稚園を辞めさせる

などと超治に対しあきらかに偏見に満ちた反応を露骨に示す保護者たち。

唯一、水森しおり(内田有紀)だけが超治を庇い「陽村先生は信頼できる先生だ」と保護者たちを説得しようとするが、保護者たちは聞く耳持たず、その場を立ち去ろうとする。

ここでヒロが登場する。

やっぱ人間なんていいもんじゃねえじゃん。どいつもこいつも勝手なことばかりぬかしやがって

いつもは心の中で悪態をつくヒロであったが、この心の声を実際に口に出してしまう。

どよめく保護者たち。もう開き直ったヒロは、こう続ける。

色んな人間の利害や喜びや悲しみを自分のたった一つの物差しで測るようなケチなことしやがって

引用元: ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド』

⇒ チャールズ・ディケンズの代表作の一説。イギリス人ならば、みんな読んでいると言われている長編小説です。映画化もされておりますね。

違いより共通点の方がいっぱいある。心の痛みはみな同じ。どうして信じてあげられないの!?こいつの溢れるような愛を!

ヒロの必死の説得も空しく、保護者たちはみなその場を去り、残されたのはヒロと超治と水森しおりだけであった。

超治はヒロにありがとうといい、そして幼稚園に辞表を出すことを伝える。

それぞれの秘密を打ち明ける三人

超治、ヒロ、そして超治の母、陽村華苗(富司純子)はそれぞれの今まで隠していたウソを打ち明ける。

華苗:病気とウソをついていたこと

超治:男性しか愛せないこと

ヒロ:超治のことを好きになってしまったこと

私は…、あなたのことが好きなんです。好きになってしまったのです、身も心も全部。

目に涙を浮かべながら超治に打ち明けるヒロ。

「でもムリでしょ?」と問うヒロに対し、黙って目をそらす超治。

「だからもう一緒にいられません」と言い、離婚届を超治に渡し、家を出るヒロ。

一方、超治は思ってもいなかったヒロの告白に茫然自失し、何もない空間の一点をただただ見つめる。

第7話 最後のシーン

えほんとざっかのお店「Little Angel」の店前のベンチでヘッドフォンを付け、一人佇むヒロ。

すると突然、ヒロのヘッドフォンを外し「どうしたの、ヒロちゃん」と水森しおりの娘ユウ(井上琳水)が現れる。

抑えていた感情があふれ出すヒロ。声を詰まらせながら、むせび泣く。ヒロの震える背中を優しくさするユウ。

店内からは水森しおりが出てきて、ヒロに気づく。第7話終了。

 

感想

心の声を自分の中に閉じ込めることができなくなってきたヒロ。無意識に口に出てしまいます。

これは何を示しているのでしょうか?

ヒロの厚い氷の壁が氷解してきているのでしょう。そして最後のシーンでヒロの感情は決壊します。

 

次回以降の予測ですが、ヒロはかつてのように、また熱い氷を張りめぐらせて、超治のいない世界で生きていこうとするのではないでしょうか?

一方、超治はヒロを失ったことで、いままで自分でも気付くことができなかった何かしらの感情に気づくのではないでしょうか?

いや、これは希望的観測ですね。どちらかというと、超治は結果的に、ヒロを苦しめるようなことをしてしまった後悔の念にかられて、自分を責め出す展開が予想できます。

いずれにせよ、まだ第8話ですから。結末を予想するにはまだ早いです。

 

最後に、「人間はいいものなのかしら?」という問いに対しての答えですが、ブルーハーツの名曲の歌詞を引用させてください ~☆

いいやつばかりじゃないけど悪いやつばかりでもない

引用元: ブルーハーツ『TRAIN-TRAIN』

 

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