ノーベル賞のオートファジーをわかりやすく!トリコの自食と一緒?

 

東京工業大の大隅良典さん(71)が見事、2016年のノーベル医学・生理学賞に選ばれました。

大隅栄誉教授は「オートファジー」と呼ばれる仕組みを解明した人物です。

出典: Twitter

 

あの漫画作品のファンならばよく知っているはずのオートファジー機能

オートファジー(自食作用)って一体どのようなものなのでしょうか?

調べてみると本当にノーベル賞受賞にふさわしい、素晴らしい発見であることが分かりましたよ!

 

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オートファジー(自食作用)とは?

オートファジー (Autophagy) は、細胞が持っている、細胞内のタンパク質を分解するための仕組みの一つ。
自食(じしょく)とも呼ばれる。
酵母からヒトにいたるまでの真核生物に見られる機構であり、細胞内での異常なタンパク質の蓄積を防いだり、過剰にタンパク質合成したときや栄養環境が悪化したときにタンパク質のリサイクルを行ったり、細胞質内に侵入した病原微生物を排除することで生体の恒常性維持に関与している。
このほか、個体発生の過程でのプログラム細胞死や、ハンチントン病などの疾患の発生、細胞のがん化抑制にも関与することが知られている。

出典: Wikipedia – 『オートファジー』

 

ふんふんふん。

 

ふむふむ。

 

・・・・

 

いまいち意味わかんねー・・・。

 

 

でも、ガン細胞抑制に関与って、ところには強く興味が惹かれますね!

 

 

オートファジーを分かりやすく!

もしあなたが栄養飢餓状態になったら・・・

アミノ酸って聞いたことありますよね?

私たちの身体の20%アミノ酸(=タンパク質)でできております。

詳しい説明は省きますが、このアミノ酸が人の生命活動・維持(呼吸や消化など)を支えてくれている大切なもの。

ヒトの体を作る材料となるものアミノ酸とお考え下さい。

 

通常、食事などでアミノ酸を補うのですが、もし何らかの理由(例えば遭難時)で食事が満足に取れず栄養飢餓状態になってしまったら

ここで活躍するのがオートファジー!

  1. 自分の細胞のたんぱく質アミノ酸に分解!
  2. 一時的にエネルギーをゲットで危機回避!

 

これが自食作用、つまりオートファジーです!

細胞が自分の一部を分解しアミノ酸に変えるため、「自食」と名付けられたわけですね。

「自ら(Auto)」+「 食べる(phagy)」で、Autophagy(オートファジー)。

※ オートファジーはあらかじめ細胞に備わっている重要な機能の一つ

山や海などで遭難して長い間、食事も満足にできなかった遭難者が、無事生還できたニュースとかよくありますよね?

人間って水さえあれば遭難時でも1週間は生きられます。

これって、オートファジーのおかげなのです。

つまり、生還者は細胞の自食作用により、生命の危機的状況を一時的に回避することができたのです。

 

日常的にも活躍!

オートファジーが活躍するのは何も飢餓時の栄養確保だけではありません。

オートファジーの機能はもっと多岐にわたることが近年の研究で分かってきております。

 

例えば、人間が食事で取れるタンパク質は50~70g程度。

それに対し、人は1日に必要なタンパク量は200グラム!

足りませんよね?

 

そこで不足分を補うために、オートファジーが活躍します。

細胞が不要なタンパク質を分解し、再利用してくれているのです。(タンパク質のリサイクル、と例えられております)

また、侵入してきた細菌有害な不要物に対し、オートファジーは掃除機のように吸い取って除去してくれます。

 

日常的に働いてくれているオートファジーの新陳代謝が止まってしまうと、発がん、糖尿病などの生活習慣病、感染症などなどの怖い病気に繋がってしまいます。

細胞の自食作用は、生命体にとって極めて重要な機能と言えるでしょう。

 

断食が気持ちいいのも自食作用のおかげ

いっとき、プチ断食ダイエットとか流行りましたよね?

ダイエット・デトックス・アンチエイジングなどに有効とされるプチ断食ですが、自食作用を理解した今ならよく腑に落ちるのでは?

 

1日(24時間)、食べ物を摂取しないことでオートファジーシステムを活性化させます。

余分なタンパク質を分解させることで、体内に蓄積した余分な物質を除去することができるため、身体がスッキリして気持ちいいのです!

注意: 安易な断食・絶食は危険ですので専門家指導の下で必ず行ってください。

 

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漫画「トリコ」でも有名なオートファジー!

出典: Twitter

 

「食」をテーマとしたバトル漫画『トリコ』(作者: 島袋光年)で、このオートファジーの仕組みが利用されております。

「美食屋四天王」の一人で、生まれながらにしてグルメ細胞を持つ主人公・トリコ。

グルメ細胞保持者僅かな絶食でも自食作用が働きグルメ細胞が自らを食す、つまり「自食」することで超人的なパワーや技(何十連打ものパンチなど)を繰り出すことができます。

一方、その状態が長時間続くと、自分の細胞を食べつくして亡くなってしまうという面白い設定。

グルメ細胞というのは架空のものですが、オートファジーはフィクションではなく、実在する細胞の機能だったのです。

 

 

さて、今回ノーベル賞を見事受賞した大隅良典氏ですが、ノーベル賞の登竜門と呼ばれる「ガードナー国際賞」を受賞するなど、ノーベル賞の有力候補として前々から名前が挙がっておりました。

大隅氏は

「誰もやっていなかったから」

という理由で、分解酵素のメカニズムに着目。

細胞内にある飢餓状態の液胞を電子顕微鏡で観察し、世界で初めてオートファジーを肉眼で発見しました。

 

今、全世界で巻き起こっているオートファジーの研究ブームにより

  • 今まで原因不明と言われてきたパーキンソン病などの病気の解明
  • 人(細胞)の老化抑制

に繋がると非常に期待されております。

 

もし、細胞のお掃除機能であるオートファジーに何らかの異常があった場合、アルツハイマー病やガン発生に繋がるのだとしたら・・・・。

 

 

というのも、増殖を繰り返すガン細胞はオートファジーに深く依存しているからです。

ガン細胞は飢餓状態になりやすい細胞なのですが、過剰に働いてしまうオートファジーのせいでなかなか消えてくれないのです。

 

つまり・・・

ガン細胞のオートファジー機能を 制御 することができれば・・・

 

ガン治療に繋がるかも・・・!

 

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